■株価変動のメカニズムとファンダメンタル(4)|株式投資を ...

- 株式投資をファンダメンタルから極める
株式投資をファンダメンタル面からロジカルに徹底追及する。異端アナリストの25年間のノウハウをここに公開。
ビジネス/金融・マネー
株価変動のメカニズムとファンダメンタル(4)
ファンダメンタルと株価 まずは、1日1回、株式ブログランキングへの応援クリック、よろしくお願いいたします。 前回、株式市場を分析するさまざまなプロの職種について述べた。その中で、かつては証券会社の調査部門には必ずいたチャーチストが、現在、少なくとも機関投資家を相手とする部署にはいなくなってしまったことについて触れた。今回はその意味を考えてみることにしよう。 日本の証券市場が大きく変化したきっかけとなった現象として、一番目に挙げられるのが、1980年代後半のバブルと1990年代のバブル崩壊である。戦後の日本の株式市場は、第1回目で解説したような株式の理論が通用しにくい市場であった。欧米の主要株式市場のPERが10倍程度であった時代に、日本だけは常に30-40倍で評価される時代が継続していた。 しばしば戦後の日本の経済成長は、人類史上、後にも先にもないような高く、継続的な成長であり、そのことでバリュエーションの高さが説明されてきた。そのような成長率の高い国に属する企業の将来に対する期待は高く、PERは高くて当然であると言われることもあった。 しかし、1990年代にバブルがはじけたことによって、それまで当然と思われていたこと自体が異常であって、そこから正しい市場原理にのっとった市場に変わるのだという議論が支配するようになって行く。 そこで脚光を浴び始めた理論がMPT(モダン・ポートフォリオ・セオリー)という考え方であった。もちろん、MPTはそれ以前から日本でも学者を中心に研究する人がいたが、株式市場の水準が理論的価値より圧倒的に高いところにあったため、机上の空論という位置づけにあった。 しかし、バブルの崩壊によって、機関投資家が手痛い目にあい、それまでのようなバイ&ホールドが最も高いリターンをもたらした時代が過ぎ去ると、MPTがにわかに脚光を浴びるようになった。MPTからのアプローチでは、戦後日本の間接金融優位の時代には、持合が横行しており、それが株価に異常なプレミアムをつけていたと解釈されるのである。 このような状態は、株価が右肩上がりで上昇するうちは、参加者の多くがハッピーであり、たとえ理屈の上ではおかしなことであったとしても、疑問を差し挟む余地がなかったのである。しかし、一度そのバブルがはじけると、砂上の楼閣に胡坐をかいていた人々が糾弾されることになる。つまり、持合を行っていた銀行、企業、年金を運用していた金融機関、個人のお金を運用していた投資信託などである。なにせ、それまではむしろ向こう見ずなくらいのほうが、最後は運用成績が良いくらいであった。 しかし、バブルがはじけると、運用側にも預託者に説明できるだけの理論構築が必要となり、その役割を担ったものがMPTであった。ここでMPT理論を厳密に論じても90%以上の人がついて来られないと思うので、10%以下に相当すると思う人は下のリンクを見てもらいたい。ここでは、その中から特徴的なことだけを述べる。
(どうも、このリンクを貼ると記事が投稿できないようです。リンクを見てくださいとは言いましたが、『「現代ファイナンス理論入門」講義録』で検索してください。) MPTはやや純粋理論的な面が強く、それまでの日本における株式市場の参加者の考え方とは大きく異なるものであり、当初は戸惑う部分も多かったと思われる。しかし、現実問題として機関投資家の運用成績が極めて悪化したため、運用者もなかなか反論できる状態ではなかった。まさに、1980年代までとは180度の方向転換と言えよう。 MPTのひとつの典型的な主張は、市場は常に効率的であり、人為的に運用しても市場には勝てないというものであった。その理論を元にすると、インデックスファンドこそリスク調整後で最も効率的なポートフォリオとなる。これによって、それまでは必ずしも主役ではなかったインデックスファンドが全盛となる。 人為的運用が市場に勝てない証拠として、しばしば分析対象となったのが、日本における投資信託の過去の実績である。大多数の投資信託がインデックスに負けていることが、市場の効率性の証明に用いられた。 市場が効率的であることの別の面からのアプローチが、効率的市場仮説
であった。これには弱度、準強度、強度とある。弱度の効率性とは、過去の価格と将来の価格にはまったく関係がないというもので、これはチャートの全面否定になる。準強度では公の企業情報からは、将来の株価は予測できないというもので、アナリスト業務の否定になる。強度の効率性とは、インサイダー情報を使っても、リターンは得られないというものである。当時、このような証明が積み上がっていたこともあり、それぞれがそれぞれに大変なことになったという思いを抱いていたと思う。 次回は、さらにこの点について深く考えてみることにしよう。 当ブログでは、皆さんの質問や意見を随時受け付けますので、気軽にコメントしてください。 この記事の内容が役に立ったと思ったら、下のバナーをクリックしてください。 【追伸:無料メルマガ始めました】 無料メルマガを始めました。このブログで述べている原理、原則をもとに、今狙う株を中心に解説しています。内容としては、本ブログとリンクさせることを意識しています。加えて、アフィリエイトの入門的な解説も行っています。興味のある方は、右サイドバー最上部のフォームから、メールアドレスの登録をお願いいたします。 メルマガのバックナンバーが見たい場合は、こちら(バックナンバーリスト
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